ピアノコンクールに出るメリットとデメリット ~前半~
目次
コンクールの低年齢化
近年、習い事の低年齢化もあって、未就学児からエントリーできるコンクールが増え、それに伴って参加する生徒さんも増えています。
- PTNA ピアノコンペティション
- ショパン国際コンクール in Asia
- 日本バッハコンクール
- ブルグミュラーコンクール
- 日本クラシック音楽コンクール
- べーテン音楽コンクール
- グレンツェンピアノコンクール
- ヨーロッパ国際ピアノコンクールin Japan
etc
ざっと思いつくのを挙げただけでもこんなに。
まだまだたくさんあります。
コンクールに出て「何になるの?」
「出たら何がもらえるの?」
こどもたちも聞いてきます。
人それぞれ価値観も違いますが、効果や成果、対価を求めたくなるものですよね。
コンクールにチャレンジするには、まず親御さんの理解、ご協力が不可欠になってきます。
それでは コンクールのメリットとデメリットについて少し考えてみましょう
ピアノコンクールにチャレンジする “メリット”
・目標ができることにより、モチベーションが上がって、練習が熱心になる
・普段のレッスンを受けている先生以外の先生から評価を受けることができる
・同じ年齢の子どもたちのレベルを知ることの出来るチャンス
・人前で演奏することで度胸がつく
・時間の使い方が上手になる
色々あるうちの一部だとは思いますが、ひとつずつピックアップしてみましょう
目標ができることにより、モチベーションが上がって、練習が熱心になる
目標ができると、本番で失敗したくない、上手に弾きたいと思います。
そのためには???
どれくらい練習すると本番で自信もって弾けるかな?
どのくらい時間をかけたらいいかな?
と自分で考えるようになります。
自分の決断した目標達成に向かって練習することで、集中力はもちろん、時間の逆計算だったり、忍耐が身につきます。
普段のレッスンを受けている先生以外の先生から評価を受けることができる
コンクールでは審査員の先生方からの『講評』を頂きます。
真剣に準備したレパートリーをいつもレッスンを受けている先生以外の先生方からコメント頂けるのです。
審査もさせて頂くことのある立場から演奏に対するアドバイスを瞬時に筆をはしらせ書くのは本当に大変です。誤字脱字は許して‼日本語が変になることもあります(私だけ!?)
(講評を書きながらジャッジもしないといけないので)
しかし、審査員の先生方もたくさんの子供たちがピアノに情熱をかたむける姿を頼もしく感じ、どのような個性や才能に出会えるのか、いつもわくわく期待しながら聴いています。
いつもレッスンを受けている先生以外の先生方のご意見を、一度にもらえるチャンスというのはなかなかありません。
音楽は答えがひとつではない芸術です。
色々な意見を受け入れて次へのステップに活かせましょう
同じ年齢の子どもたちのレベルを知ることの出来るチャンス
コンクールの多くは課題曲が設定され、その中から選曲し演奏します。
学年ごとに部門が分かれていることが多く、同じ年齢のお友達の演奏を聴くことができます。
参加するために集まってくるお友達は大切なライバルでもあります。
演奏は自分自身の心との戦いでもありますが、良きライバルとの切磋琢磨することによってステップアップできます。
お友達の演奏を聴くことによって、気づかされること、他人の演奏を通して客観的に自分自身を評価できるようになることも、大事なことの一つです
人前で演奏することで度胸がつく
広いステージの上に立ち、お辞儀をし、演奏する
普段味わうことのない緊張感です。
その緊張という目に見えない魔物、自分自身と向き合いながら、音楽を通して会場で聞いてくださっている審査員の先生方やお客様に何かを伝える。
これは表現力が必要となってきます。
ドキドキ緊張の中でも自己表現をする。これはいい度胸がつきます
時間の使い方が上手になる
コンクールにエントリーすると決断したその瞬間からカウントダウンは始まっています
本番の日時、演奏順番、演奏時間、会場・・・
これは主催者側が決定し、融通の利かないこと。
そこに自分のベストを合わせていくこと。
とても難しい事ではありますが、タイムマネジメントの力が身に付きます
コンクールでは、限られた時間で高いパフォーマンスと成果を出すことが求められます。
与えられた時間の中で、与えられた課題曲を仕上げて披露する。
ピアノ以外の学校の習い事や、お勉強をしないといけない中で、生活の中にどうピアノのを練習を組み入れるか。
子供なりに色々考えて生活することは将来にも役立ちますね